いじめの体験を話した後で

  8月21日、名古屋市の歩道で、中学3年生の男子生徒が焼身自殺をしたことが報道されていました。

 この生徒のお母さんが昨年11月、「息子がいじめを受けている」と学校側に相談していたといいます。

 昨年9月ごろから、同級生から持病の皮膚炎をからかわれて、あだ名で呼ばれたり、カバンを引っ張られたりしたそうです。 服が汚れていることなどを不審に思ったお母さんが、息子に事情を聞いて、いじめられていることが分かりました。

 相談を受けた中学校は、いじめにかかわった同級生ら7人に注意し、その結果、いじめはなくなり、今年3月の個人面談で、男子生徒は「いじめはもうありません」と話していたようです。

 このニュースを読んだ時、本当にいじめはなくなっていたんだろうか、と疑問に思いました。もし、なくなっていなかったら、いじめの体験を話した後の学校生活は、もっとつらかったんじゃないかな、と心が痛みます。お母さんも、必死に対処しようとしていたことでしょう。 

 生徒の自殺後、全校集会で「皆さんは命を大切にしてほしい」などと呼びかけられていたそうですが、いじめの体験を聞いた後の対処や事実関係について、うやむやに終わらせてほしくないと思いました。

どうすればいじめ体験はなくなるか

いじめの体験にまつわる話をしてきていますが、一体「いじめ」とは、そもそも何なのでしょうか?
それは、人とコミュニケーションを取ろうとする時、気持ちや感情が行き違ったりすると、それに対し片方が言いたい放題で、もう片方が言われても反論できない状況のことを言うのではないでしょうか。
いじめ体験をなくす為には、人が人をいじめる機会を設けないようにすることがベストだと思います。言いたい放題の人は、相手が反論しないのをいいことにどんどんエスカレートします。最近ではインターネット上の掲示板に書き込んだり、それを他の人に回して集団で相手を追い詰めたり、といった、かなり悪質ないじめも多くなっているようです。

いじめられ、人間関係に悩みを抱えた人の体験談を聞くと、大変デリケートな問題だといつも感じます。しかし、おそらくいじめる側の人間は何も感じていません。できれば、当事者同士で話し合いの場を設けるというのが最も良い方法だとは思いますが、当事者だけではお互いが言いたいことをいえないと思うので、その間に立つ人が一緒にいたほうがいいでしょう。立会い人は、出来ればカウンセラーのような人がよいと思います。

いじめられた人が追い詰められて最悪な事態を招く前に、まずは気付いた周囲の人が、救いの手を差し伸べてあげましょう。そして、いじめられた人自身も、自分だけの心の拠り所を見つけ、自分がどうやって生きていくかをしっかりと見つめなくてはいけないのではないでしょうか。親鸞会という浄土真宗の集いでは、仏教の教えから、生きる意味についてわかりやすい話を聞かせてもらえます。そのような学びの場に参加することで、これからの人生を生きていくための強い信念がつちかわれたくましく生きていけるのではないかと思うのです。参考までに。

いじめ体験談・こうやって撃退した!

いじめの体験談、今回はSさんの体験談をご紹介しましょう。
Sさんも、新しい部署に変わったとたんにいじめにあった、という体験談を話してくれました。でも、彼女はいじめを苦にはしていませんでした。ある方法で、いじめを撃退することに成功していたのです。そのいじめ対策とは一体どのようなものでしょう?
Sさん曰く、『それはね、近攻遠交なんだよ』と。
近攻遠交とは、まずは遠くの国と親交を結び、その遠くの国と協力し合うことで近隣国に対抗するという、中国の古典にある外交戦略のこと。これを自分の職場の人間関係にも応用するというわけです。
つまり彼女は、同じ部署のいじめの首謀者やそれに同調する人と距離をおいて、しばらくは部署外の人たちと仲良くすることに努めたんだとか。部署外の人たちと、その関係はどんどん強化されていき、結局は自分の部署内でいじめも、知らず知らずのうちに無くなっていったそうです。部署内だけで職場いじめを解決しようとしても、とても時間がかかりますし、このやり方であれば、かなり効果的なのではないでしょうか。部署が横断しているような場にできるだけ積極的に顔を出して、そちらで良い人間関係を構築できれば、こっちのものかもしれませんね。
そして何よりも、Sさん自身が、他部署の方と仲良く過ごすことで、心穏やかにいられたことが何より大きかったのではないかと思います。いじめ対策には、心穏やかに過ごすことは大変重要です。親鸞会の法話で親鸞聖人のことを学ぶようになりましたが、揺らがない信念のようなものを感じ、強い力を得た気持ちになりました。自分が落ち着ける居場所、前向きになれる機会を確保することが、まずは一番大切なことかもしれません。

子供がいじめ体験を話せる環境を

先日、テレビをみていたら、いじめの体験を話す、モザイクをかけられた子供が写ってました。その体験談の内容もかなり壮絶なものでしたが、私が一番心を引かれた言葉があったので、それについてご紹介していこうと思います。

その子供の言葉はこうです。『親や先生が、いじめの体験談を聞きだそうとしたり、いじめの相談に乗ろうと一生懸命になってくれているのは解るんですが、わたしたち子供が、いじめられているという事実を一番知られたくないのが親や先生なんです。』
子供は成長しているのです。身近な大人に頼りたくない、と思うのは大人へ成長しようとしているという表れ。それを私たち大人はちゃんと理解していないのではないでしょうか。
安心して相談できる外部機関があれば、子供たちは救えるのではないか、私はそう強く思っています。
実際に現在、子供のための電話相談窓口は増えているそう。親に話せないようなことも、子供なりにあるかもしれません。子供にそのことを知らせてあげることも必要でしょう。他人の大人と電話で話すことで、小さな心が救えるかもしれません。

そして、親である大人の私たちは、絶対に子供から目をそらせてはいけないと思います。普段から、”いじめはいけないことだ”ということを教えるだけでなく、もしも気になる様子が見られたら「何かあったの?」と声をかけ続けてください。親鸞会で仏教を学ぶ知人から、最近、人間の心について詳しく教えてもらうのですが、他人との接し方、相手の言葉や態度をどう受け入れるか、ということについて学ぶことが多くあります。子供は、親であるあなたと話をし、いじめで傷ついた心を癒したいとそう願っていることでしょう。どんな態度が、子どもにとってもっとも話しやすいのかを知るヒントが仏教にあるかもしれませんね。

大人のいじめ体験談・いじめられやすい人

大人のいじめ体験談、今回は職場いじめを受けやすい人について述べてみたいと思います。どんな職場でも、いじめを受けやすい人というものは居るものです。いじめの体験談から、その原因を考えて見ましょう。
【職場いじめを受けやすい人とは】
・何度も同じミスを繰り返す。
・「すいません」「ごめんなさい」ばかりを連呼する。
・優柔不断な態度ばかりとる。
・すぐ黙ってしまう、もしくはすぐ泣く。
・オドオドしている。
・自分で判断が出来ず、上司の指示ばかり待つ。
・同期の中で一人だけ出世している などなど・・・。

人間とは悲しいもので、自分と比べた時に、何か異質な箇所がある人間に対して無意識に攻撃してしまう、という性質があるのだと思います。
でも、その異質は違う言葉で言い換えれば『個性』なのです。それぞれの人が自分の職場で個性を発揮するのは、決して悪いことではありません。しかし、仕事に無用な異質さというものは、受け入れてくれる職場とそうでない職場があります。もしも、あなたが古風で閉鎖的な会社に勤めているのなら、これは重要になってくることかもしれません。しばらくは、その職場の人間関係がオープンなものかどうか、個人の個性をどれだけ受け入れることが出来るかどうか、様子を見ておいたほうが無難でしょう。
しかし、職場に気を使い、同調しすぎて、自分の個性すべてを押し殺す事が決して良いわけではありません。あなたがあなたらしく、楽しく働けることが何よりも大切なはずですよ。

いじめ体験談から自殺を考える

最近では、いじめの体験談だけでなく、いじめによる自殺の報道も聞こえてきます。記憶に新しいのは、教師までいじめに関わっていた、福岡のいじめ自殺などがあげられます。それに触発されてか、いじめの体験談と共に自殺を予告する手紙が文部科学省に送られたり・・・。いじめ問題はいろんな波紋を呼んでいます。

そして、いじめによる自殺が毎日続き、マスコミもそれをおって報道する、という無限ループ・・・。自殺について大々的に、繰り返しマスコミが騒ぎ立てるのは非常に危険です。アイドル歌手が自殺した後、後追い自殺が多くあったのは事実ですし、明らかにマスコミが影響していると考えられます。

文部科学省が、いじめによる子供の自殺者の統計を出していますが、一桁台だったり、その調査内容は到底信じられません。あるジャーナリストが新聞記事を元に「いじめ自殺」の件数を調べたところ、その数十倍の件数だったとか。そう思うと、いじめが原因で自殺をしたいと考えている子供たちは、きっとものすごい人数が存在します。いじめで辛い思いをした時にテレビの報道を見て、自殺という手段があるのだ、と思いこんでしまうのです。テレビの報道には、普通だとありえない「自殺」という行為を、簡単にさせてしまう力があると思います。

子供がいじめの体験談を話してくれたなら、そういった自殺の危険性から遠ざける努力を私たち周囲の人間は行う必要があります。体験談を話すのは、助けて欲しいという気持ちがあるから。自殺を逃げ場にしてはいけません。自殺は絶対にだめだというメッセージを、もっと強烈に訴える必要があると思います。

大人のいじめ体験談・立ち向かったMさんの場合

今回のいじめ体験談は、中小企業に勤めるMさんの体験談。
彼女も会社での陰湿ないじめの体験談を語ってくれた一人です。

彼女のいじめの内容は、耳を疑うような、かなり悪意のある体験談ばかりでした。私物を勝手に処分されたり、使用していたパソコンのデータをすべてチェックされたり。名札も与えられず、担当していた仕事もはずされ、部屋を移動させられたと思ったら、他の社員から隔離された場所で、電話もパソコンもない。与えられるのは無意味で時間潰しな雑用ばかり。
さらにはお給料は減りつづけ、ボーナスも自分だけ与えられない。
会社の社員旅行やイベントにも参加できず、しまいには上司から「退職をしたらどうか」と辞めるように強要されたそう。
明らかに、会社ぐるみのいじめであったことが、体験談からはかり知ることが出来ます。普通の人でしたら、おそらく精神障害を患ったりするのではないでしょうか。でも、このMさんは、一人でいじめに立ち向かったそうです。
いじめの詳細(受けた相手、日時、そのいじめの内容等)を全てノートに記録し、さらには法務省の人権相談窓口に対して、被害届を送ったんだとか。更にはマスコミに、そのいじめの体験談を投稿したそうです。
ここまで出来る人は、ひょっとしたらそんなにおられないかもしれません。でも、Mさんは自分に非がないと確信しています。ですから『退職する気はまったくありません』と、会社側と真っ向勝負にでました。その結果、上司は役員会議で異動が決定し、いじめは解消されたそうです。

大人のいじめ体験談・公務員Tさんの場合

今回は、公務員Tさんの体験談です。
Tさんは地方公務員でしたが、今年の3月付けで退職しました。原因は職場でのいじめ。職場についた初めのころから退職するまで、4年間も続いたという、その体験談を以下でご紹介します。

そのいじめ体験談の内容は、
●無視 ●やたらと怒鳴る ●無能、怠慢だと人前で侮辱する ●とにかく八つ当たりする というもの。
まず上司がいじめの首謀であり、その他の職員も係わらないように無視、見て見ぬふりをするんだそうです。上司は明らかに自分の身を守ることばかりで、正義感などかけらも持ち合わせておらず、「お前を悪者にしておけば、すべて丸く収まる」と言われたこともあるそうです。

Tさんは、初め自分が悪いのだろうかと思った時期もあったそうですが、そのうちにPTSDの症状が現れ始め、仕事が手に付かなくなってしまい、あえなく退職に追い込まれてしまいました。
長期的ないじめで、精神的にまいってしまい、ミス引き起こせば、またそのミスを引き合いに出され、いじめのターゲットになってしまうそうです。
Tさんは、『職場でのいじめは、同僚などに相談しても解決しないし、上司が首謀者だから、自分の力ではどうしようもできない。このようないじめは、泣き寝入りして会社を辞めるか、いじめに耐えるしかない。』と体験談を話してくれます。
今は精神科に毎週通い、カウンセリングも受けているとのこと。いじめの体験談を聞いてもらい、今では少しずつ回復傾向に向かっています。

子供のいじめ体験を聞いてみよう

多くのいじめ体験談を聞いて解ることですが、いじめを受けている子供は、”自分からは親に話さないケースがとても多い” ということです。でも改めて、いじめられていると言わなくても、ちゃんと気をつけて子どもと接してやることで、何らかのサインを読み取ることができるのです。
以下の項目で当てはまるものはありませんか?

■平日は毎朝体調が悪い
■怪我をすることが多い、服をよく汚して帰ってくる
■物を失くす回数、お小遣いをもらいに来る回数が増えている

こうした変化が見られる場合はいじめを受けている可能性があります。『あれっ?』と感じるなら、子供と真正面から話をしてみて下さい。決して曖昧な状態にしてはいけません。
そしてそのときに注意すべきなのは、、『いじめを受けている事実が有るのか無いのか』を確認するのではなくて、『本気で心配しているんだよ』という姿勢を、しっかりと子供に対して伝えなくてはいけないことです。 『独りぼっちじゃないよ、味方がちゃんとここにいるよ』と伝われば、必ず子供は親にいじめの体験談を話すでしょう。そしてその時には、内容を最後までしっかりと聞いてあげて下さい。

大切なのは、普段から子供とたくさん会話をすることだと思います。
そして子供の状態が変化していることに、出来るだけ早く気付いてあげてください。いじめは放っておけばおくほど、時間の経過と共に陰湿な状態になっていきます。追い詰められている子供を救って上げられるのは親しか居ないのですから・・・。

体験談から知る、いじめの実態

近年、子供たちのいじめや、いじめによる自殺のニュースを耳にするのは日常茶飯事となっています。
こういったニュースを見る度に、『どうして親や教師はいじめを放っておくのだろう?』と思い、胸が痛くなります。気付いて対処しないのは最悪のパターン。それは大人が悪いと思います。しかしながら近年のいじめというのは、内容がとても陰湿なもので、しかも大変巧妙化しており、いじめの実態がつかみにくくなっているのも事実なのです。

いじめを受けた子供の担任へのアンケート結果で、「うちのクラスにいじめは無い」という回答は、小学校で約4割、中学校で約3割、高等学校で約7割。 さらに、いじめを受けた子供の保護者へのアンケートでも、「自分の子供はいじめられていない」、「よく分からない」という回答の保護者が小・中学校で約6割、高等学校で約8割にものぼるというから、実態を全く掴んでいないことが良く解ると思います。

子供のいじめの場合、子どもは反抗期になる子も多く、自尊心が高いので、親や家族にいじめの体験談を話そうとはしません。そのため、いじめの発見が遅れやすくなります。
いじめられている子供に対し、しっかりと寄り添ってあげるのは親や教師の責任ではないでしょうか。せめて今、学校では何がおこっているのか、現代の複雑化したいじめの現状や、その実態をしっかりと把握しておく必要はきっとあるはずです。きっと子供の様子を観察する目が変わってくるでしょう。

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